モーニング娘。「時空を超え 宇宙を超え」アイドル曲の枠に収まらない異色のサウンド

モーニング娘。「時空を超え 宇宙を超え」レビュー
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先日、リビングから流れるテレビの音をぼんやり聴いていると、とある曲が耳にとまりました。

モーニング娘。’14 「時空を超え 宇宙を超え」(ときをこえ そらをこえ)

アイドルソングの枠を超えたサウンド

アイドルソングというのは基本的に音がぎっしり詰まってにぎやかなイメージがあったのですが、この曲はそうしたものとは異なり、非常に抑制のきいたアレンジでシンプルなかっこよさを感じました。

カットアップの手法を使った、水面を跳ねるような軽やかなピアノとバイオリン。エレクトロニカ的な電子音。音の空白を恐れないBメロの出だし。フィルインにはEDM的な上昇音と重めのスネアの連打を使い今っぽさも加えています。
サビは厚みを出すためかSaw Wave系の音色が多めに使われていて、正直そこはもっとスカスカでコーラスワークで聴かすスタイルの方が好みでしたが、それでもぎりぎりのところで踏みとどまっている感じがしてそのバランス感覚に唸らされます。相当気合いの入ったアレンジという印象を受けました。

そしてなにより美しいメロディーが、このかっこいいトラックの上で踊っていて聴く人を惹きつけます。
アイドルという枠には収まらないすばらしい曲だと思いました。こういう曲が評判になってほしいなあ。

もう少しテンポを落とせば昔のacoが歌ってそうな曲調にも聴こえますね。

2014.4.21