「歌ってみた」初心者にオススメのマイクスタンド&ポップガード【ボーカル録音講座1-4】

セッティングされたマイク
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マイクとオーディオインターフェイス、この2つがあればレコーディングをはじめることができるのですが、ここではより快適にレコーディングをするために役立つ付属品について紹介していきます。

マイクスタンドを使おう

メディアなどで見かけるプロのスタジオ風景を見るとわかるように、ボーカルのレコーディングは基本的に立って行います。
というかレコーディングに限らずステージでもどこでも、ボーカルは立って歌うことがほとんどです(ギターの弾き語りは例外)。発声的にもそのほうがいい声が出ますしね。

立った状態で歌の録音をするには、マイクを支えるマイクスタンドが必要になります。

手で持つことももちろんできますが、マイクは割と重く、長時間のレコーディングになると確実に疲れますし、意識がマイクを持つ手にいってしまい、歌に集中しづらくなります。
さらに、手で持つとどうしても固定されずに動いてしまうため、口とマイクの距離が一定にならずに録音状態にも影響が出てきます。

MSB/CLASSIC PRO

ブームタイプのマイクスタンド、CLASSIC PROのMSB。ブームタイプというのは横棒のあるスタンドのことです。
ブームを外してストレートタイプのマイクスタンドとしても使えるので、スペースがない部屋にも置くことができます。

マイクスタンドの外箱

外箱の高さは86cm

私もこのスタンドを持っているのですが、ものすごく安い割には安定感もしっかりあって、マイクが下がってくるようなこともありません。
マイクスタンドの入門版としては最適だと思います。

注意点としては、マイクホルダーが付いていないことです。
たいていのマイクには専用のホルダーがセットで付いていますが、念のためマイクを買うときにチェックしておきましょう。

ブームの先端

マイクホルダーはブームの先端のネジのところに接続する

卓上マイクスタンドを使う場合

上で紹介したような大きいスタンドはいらないのでもっと省スペースなものを、という方は、卓上のマイクスタンドを買って、デスクやテーブルの上に台を置いてその上で使う(立って歌う)という方法も考えられます。

この場合、なによりも大事なのは安定性です。
デスク+台+マイクスタンド、と重ねていくと、うっかり倒してマイクを破損してしまう可能性も大きくなるので、しっかりと固定して使うようにしましょう

折りたたみができる省スペースな卓上マイクスタンド。
三脚タイプなので安定性もあります。

ポップガードは必須

ポップガードは、息を吐いたときの吹かれ(ボソッというポップノイズ)を軽減する役割を持つアイテムです。
スタジオのマイクの前に、丸い網状のスクリーンが付いているのを見たことがある方も多いと思います。

シンプルな形状なので、たとえば鉄製ハンガーとストッキングなどを加工して自作することもできますが、そんなに高価な代物でもないので購入しても損はないはずです。

ちなみに私はK&Mのポップガードを持っていて使用感にも満足しているのですが、マイクスタンドより値段が高いので、ここではAmazonでそこそこ評価が付いている安いポップガードを紹介します。中国の工場のOEM品なのかどうか知りませんが、同じような形のポップガードがいっぱいありますね。
正直ちゃんと固定できるものであればなんでもいいと思います(笑

マイクケーブルを忘れずに

これまでマイク、オーディオインターフェイス、ヘッドホン、マイクスタンド、ポップガードと、レコーディングに必要な機材と役立つ機材について紹介してきましたが、忘れてはならないのがケーブルです(USBマイクの場合は不要)。

マイクとオーディオインターフェイスを繋ぐケーブルは、XLRという規格のものです。XLRのほかに、キャノンケーブルや、そのままマイクケーブルと呼ばれることもあります。

XLR端子は、先端が凸になっているオスと凹になっているメスの形状に分かれます。
マイク側の端子はオスで、オーディオインターフェイス側の端子はメスなので、XLRケーブルも、両端がオスとメスになっているものを選びましょう。

3ピンのXLRケーブル(オス-メス)

XLR端子にはピン数の異なるものがいくつかあるのですが、マイクで使われるのはおもに3ピンです。
5ピンもあるのですが、こちらは先端に小さいマイクが2つついているようなステレオマイクに使われます。
オススメのマイク編で紹介しているボーカル用マイクはすべて一般的なモノラルマイクなので、ケーブルは3ピンの「XLR(オス)-XLR(メス)」と書かれているものを選べばOKです。

ケーブルは、オーディオインターフェイスから床を這ってマイクに繋がるくらいの長さがあったほうがいいです。長さに余裕がなくケーブルが浮いている場合、ケーブルに足を引っかけてマイクスタンドが倒れマイクが床に……という悲劇が起こる可能性があります。