音楽制作に使うミキサーというと、音楽スタジオにある、たくさんのツマミが並んだものを想像する方が多いと思います。
スタジオでは、ミキサーの各チャンネルにトラックを割り振って音量やパン、EQを調整するため、多チャンネルのものが必要になります。
自宅での音楽制作など小さなシステムで構成する場合には、ミキサーは全体のバランスを取る役割よりも、音源や外部エフェクター、アウトボードが増えたときにそれらをまとめる役割のほうが大きくなります。
あとは意外と盲点なのですが、オーディオインターフェイスについているヘッドホン出力というのは音が細いものが多いです。そのため専用のヘッドホンアンプというものが存在しているわけですが、どうせ買うならミキサーを買って、そのヘッドホン出力を使ったほうが音もいいし、ほかの役割にも使えてお得です。
オススメのコンパクトミキサー
YAMAHA(ヤマハ) MG06X
→YAMAHA MG06X製品情報(メーカーサイト)
モノラル2チャンネル、ステレオ2チャンネル、計6チャンネルのコンパクトなアナログミキサーです。
YAMAHAの開発した高品質マイクプリアンプ、D-PREを搭載しているので、マイクを使ったレコーディングにも力を発揮します(+48Vファンタム電源搭載)。
また付属のリバーブとディレイは、ライブなどのサウンドエンジニアリングや自宅でのカラオケにも役立ちます。
以下は、DAWとオーディオインターフェイスだけのシステムに、このミキサーを加える場合のセッティング例です。
・オーディオインターフェイスのLINE OUTからミキサーのLINE IN(3/4 LINE)に接続
・ミキサーのSTEREO OUTをモニタースピーカーに接続
・ヘッドホンをPHONESに接続
・1/2はマイク入力用に空けておく
・5/6 LINEに外部ハード音源などを接続
YAMAHA MG06Xにはパンが付いていませんが、自宅での音楽制作で外部音源をまとめる用途の場合は、パンを使うことはまずないので問題ないと思います。舞台等でパンを使う可能性がある場合は、上位版のMG10以降を選択しましょう。