コラム 2006~2008

がくっぽいど発売

 DTM業界に活況をもたらしているボーカロイドですが、先ごろ(といっても7/31発売なので結構前ですが)歌手のGacktさんの声をベースにした「がくっぽいど」が発売されました。最初にそのニュースを見たときは冗談かと思ったほどです。
 デモ音源や、がくっぽいどを使った作品をいくつか聴いてみましたが、かなりなめらかで、Gacktさんの個性も出ていて驚きました。

2008.10.29


音楽配信サイトmF247

 アマチュア・インディーズ向け音楽配信サイト「mF247」が、8月31日をもって休止するそうです。クオリティーを保つために審査制を採用し、人気のある楽曲のコンピレーションCDの発売や、フェスとのコラボ、英語版・中国語版を設けるなど、アマチュアアーティストにとって非常に展望のあるサイトだと思っていただけにとても残念です。某TK氏をはじめとするプロアーティストの楽曲を公開するなど、宣伝的にもかなりがんばっていたように思えたのですが……。
 それでも音楽配信というものへの認知度を高め、業界へしっかり爪痕を残したと思います。

2008.8.24


夏の曲(MINMI「シャナナ☆」)

 音楽には、曲調や歌詞によって特定の季節を感じさせるものがあります。その観点からいえば、MINMIの「シャナナ☆」はまちがいなく“夏”の曲であるといえます。
 ただ底抜けに明るいだけでなく、カーニバルの熱狂がいつか終わりを迎えることへの寂寥感がメロディーから伝わり、また、歌い手が日本人ということもあってか、歌謡曲的な“情”もそこはかとなく感じられます。
 この曲はジャンルでいうと、ソカ(ソウルカリプソ)と呼ばれるトリニダード・トバゴ発祥のダンスミュージックで、MINMIは2007年のトリニダード・カーニバルの音楽祭に出演し、女性アーティスト部門で第三位に輝いたそうです。

2008.7.30


リニューアル

 サイトリニューアルしました。といってもタイトル画像が変わったくらいで、レイアウトの変更はない地味なリニューアルですが。
 そのほかのコンテンツも、内容を最新のものに差し替えてあります。ちょこちょこ更新していこうと思っているので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

2008.5.13


音楽制作に革命を起こすVocaloid/ボーカロイド

 最近Vocaloid初音ミクが音楽制作関係以外のメディアからも注目を集めています。取り上げられ方はさまざまなようですが。
 音楽制作的観点からの話をすると、ボーカル録音は人を集めたりスケジュール調整したり場所を確保したりと面倒なことが多いので、時間がない時などはVocaloidで仮歌を入れたり、細かくエディットしてそれだけで一つの曲として完成させたりといろいろな使い方ができそうです。
 声質もMEIKO、KAITO(以上日本語ボーカル)、MIRIAM、LOLA、LEON、SWEET ANN(以上英語ボーカル)とかなり多く出そろっているので、聴かせる相手や歌い手にイメージを伝えるのにも役立つかも。

2007.10.30


はじめて作詞をしてみてわかったこと

 昔から曲を聴く時に歌詞をまったく意識せず、カラオケ用に覚えたい曲があっても言葉を記号としてしか捉えず内容を等閑視してきた自分にとって、曲における詞の重要性というのはいまいち理解できるものではありませんでした。
 だから友人にこの曲は歌詞がいい、とすすめられても、曲の評価に歌詞が含まれることに違和感さえ覚えていたほどです。
 でも自分で歌ものを作ってみて作詞の大変さというのを初めて認識しました。

2007.5.28


CM音楽の力

 ソフトバンク(SoftBank)の携帯電話CMの音楽センスに感服しました。トラボルタのグリーズド・ライトニン(Greased Lightnin')で予想外のジャブを食らい、バリー・マニロウ(Barry Manilow)のコパカバーナ(Copacabana)でノックアウトです。ディスコとラテンが混じり合ったリズムとマニロウの陽気なのにどこか物悲しさ漂う歌声にハートを鷲掴みにされます。
 キャメロン・ディアスの活力溢れるキャリアウーマン風のキャラクターもいいと思います。やっぱりCMは企業イメージにとって重要な役割を果たしますね。
 ところでAPPLEは広告関係に強そうなイメージが個人的にあるんですけど、あのCM(WindowsとMacの比較CM)は日本だと反感買っちゃいそうな感じがします。日本じゃ比較広告、特にネガティブキャンペーンとかちょっときつめのブラックジョークの類いはチクリとやる程度に収めないと受け入れられにくい気がします。過ぎたるは及ばざるがごとしということで。

2006.11.27


ネットラジオの魅力

 iTunesを早い段階で無料で投入したAPPLEの戦略はすごいなと改めて思います。mp3、AACエンコーダーがついた高機能なものを無料で配布し、ユーザーが増えたところでiPodを投入、さらにはiTMSでネット配信をリードする、この筋書きを考えた人は偉いですね。
 私が一番恩恵を受けたと感じるのはネットラジオです。自宅の回線を56kから常時接続のADSLに替えた時に感動したのは、iTunesの豊富なネットラジオライブラリーを時間や回線の遅さによる途切れを気にせず聴けたことです。実際にその中で聴いて気に入ったものをCD購入して、それがかけがえのない一枚になったりもしました。

2006.9.6


ネットで音楽配信

 アマチュアでも24bit、48kHzで録音するのが当たり前になり、SACD(Super Audio CD)、DVD-Audioも出てきて高ビットレート時代になるのかと思いきや、もう一方で128kbpsのmp3による音楽配信や着うた等が人気を博しています。音楽鑑賞の二極化が進んでいるんでしょうか。いずれにせよ元データを高音質で作るに越したことはありません。
 アマチュアでもDAWを駆使することによってプロに近い音が作れるようになったと言われていますが、そこはやはりあくまでも“近いもの”に過ぎず、特に生楽器やボーカルを使った曲ではスタジオでプロのエンジニアが手がけたものとの差ははっきりと出ます。
 でももし大多数のリスナーがその差さえも特に気にしないのならすごいことですよね。少なくともネット配信という場においてはプロとアマが同じ土俵で勝負できるわけですから。まあそんなに甘くはないでしょうけども、昔と比べて確実に可能性は広がっているのを感じます。

2006.8.18


J-Popの音圧稼ぎ競争

 最近の曲、特にJ-Popの音圧はすごいことになっています。波形編集ソフトで見るともうギザギザがわからないくらい真っ黒です。
なぜそんなにも音圧を上げるのかといえば、やはり聴感上きれいに聴こえるのと、ボリュームを絞ってもすべての音が前に出てはっきり聴こえるということが大きいと思います。またラジオ等でより大きくきれいに聴こえるからとも言われています。つまりはセールスを伸ばすための音圧稼ぎとも言えるわけです。
 アマチュアでもポップス系ならある程度音圧を上げるのは非常に効果的だと思います。もっともmp3やAACに圧縮した時にノイズが入るほど音圧を上げるのはどうかと思いますが。うまくやればよく言われるスピーカーの前面に張りついたようなのっぺりした音にならずにナチュラルに音圧を上げることができます。

2006.8.1


イメージカラーはWin=青? Mac=赤?

 フリーソフトの対応OSをわかりやすく色分けしようと思ったのですが、なぜか自然とWin=青、Mac=赤としてしまいました。Win=男性的、Mac=女性的という先入観によるものでしょうか。それともAppleのロゴのリンゴからMac=赤としたのでしょうか。だとするとWinの青はブルースクリーンの青……。
 音楽と全然関係ない話でした。

2006.7.28


プロの使用機材その3(ビョーク)

 今回はビョーク(Bjork)の使用機材についてです。なぜプロの使用機材の話ばかりしているかというと、やはり好きなアーティストの使っている機材を自分も使うとモチベーションが確実に上がるからです。かくいう私も、はじめて本格的なDAWに乗り換えようと考えた時に参考にしたのはプロの使用機材でした。その当時テクノにハマっていて、いくつかあった候補の中から石野卓球さんが使っていたCubaseを選びました(今はどうなんだろう……一時期DAWで作るとリズムが8小節、16小節といったふうにかっちりしすぎてしまうから、という理由でハードシーケンサーを使っていた気がします)。

2006.7.21


シンセのプリセットの中の人について考える

 日本が世界に誇る楽器メーカーROLAND、YAMAHA、KORG、それぞれTRシリーズ(TR-909、TR-808)、DX7、M1等の電子楽器の名機を生み出してきたわけですが、そのプリセットを作る人ってすごいですよね。あまり表には出てきませんが、それを使って世界中の音楽が生み出されて、さらにトレンドまでも作っているわけですからもっと注目されてもいいような気がします。
 これらプリセットは各国に制作チームがあって、日々新しいプリセットを作る研究を重ねていると聞いたことがあります。

2006.7.19


プロの使用機材その2(Nujabes)

 前回に引き続いてプロの使用機材についてです。
 HIPHOPトラックメイカー、Hyde Out Productions主宰のNujabes氏、これは2003年末の情報なのですが、パソコンはAPPLE PowerMac G4、DAWはCubase VST、リズム関係はAKAI MPC2000XLを使っていたそうです(現在はMPC2000XLの後継機のMPC RENAISSANCE(MPCルネサンス)があります)。今はもう使用機材も変わってきていると思いますが、少なくも名盤『Metaphorical Music』はこのセットで作られたはずです。
 個人的に一番好きな作品はShing02をフィーチャリングした「Luv (Sic)」です(『First Collection』収録)。後半のブラスの音をスクラッチするところはおもしろいアイディアだと思います。

2006.7.17


プロの使用機材(宇多田ヒカル)

 最近のプロの方はDAWに関してはほとんどがDIGIDESIGN Pro Toolsを使っているようです。Gacktさんも、レコーディング現場ではとりあえずPro Toolsを使えないと話にならない、というようなことを音楽雑誌で語っていました。とはいえ自宅で制作する際に他のDAWを使っている方もいます(最終的にPro Toolsに持っていくとしても)。
 NHKの「トップランナー」という番組に歌手の宇多田ヒカルさんがゲストとして登場した回があったのですが、自宅で制作する時の使用機材を写真で紹介していました。

2006.7.16