EDM/ダブステップの流行について考える

EDM/Dubstepのトレンド
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ここ最近のクラブミュージックで、EDMとダブステップ(ダブステップをEDMに含めていいのかわからないので一応別にしておきます)が久々にメジャーなポップスの分野まで巻き込んだ大きな流行りになっています。そのひとつ前は2ステップで(10年以上前か……)、その前はドラムンベースが同じくポップスにまで影響を与えたクラブミュージックだったと思います。

私が最初に聴いたダブステップはBurialで、都会的でアンニュイでかっこいいという印象だったのですが、その後しばらくしてダブステップが今キテるという情報を耳にして聴いたのがSkrillexでした。自分の知っていたダブステップとのあまりの違いに驚いた記憶があります。

正直これに「ダブ感」はあるのだろうか、と思いましたが、ま、細かいことはどうでもいいや、と思わせる勢いのある熱い音で、一時期いろいろと聴いて、自分で作ってみたりもしました。
その後勢力を増してきたのがEDMで、なんだよみんな結局4つ打ちがいいのかよ、と思いました(笑

パーティーミュージックとしてのEDM

EDMのパーティー

このEDM/ダブステップを語る上で避けて通れないのはやはり音圧でしょう。無理な音圧上げはしないすう勢になってきたと思っていましたが、そんな考えをあざ笑うかのようなものすごい音圧の曲が次から次へと出てきました。

これらの曲は基本的にクラブなどで大音量で踊らせるための音楽なので、極端な音圧上げをしなくてもよさそうな気もするのですが、発信場所がBeatportなどの音楽配信サイトということを考えると、ほかに無数にある曲に埋もれないようにデカい音が必要だったのかもしれません。

ひとつ懸念としては、こういう流行り方をすると飽きられるのも早いということです。

音楽が消費されているような気がするのであまりいい感じはしないのですが、今次々と出ているこれらのジャンルの曲を、その瞬間が最高に楽しければいいといったパーティーミュージックの究極形として捉えると、そういった宿命を背負って登場してきたジャンルなのかなという気持ちにもなります。
まあメジャーシーンで飽きられようと、これらのジャンルは貪欲にさまざまなジャンルを吸収しながら進化して続いていくでしょう。

ちなみにこのブームを世界的に広めたアメリカのメジャーシーンは、最近アコースティックな要素を多く取り入れたR&Bに回帰している印象があります。
ネオソウル感あふれるJustin Timberlakeの「Take Back The Night」や、アメリカ発ではないですが久々にアルバムを発表したDaft Punkの「Get Lucky」もそのひとつといえます(もっとも彼らは最近のEDMブームには背を向けていたようですが)。
ただこれがEDMの次のブームとなりえるかはまだわかりません。EDMの揺り戻しという面も少なからずあると思います。

最後に、ここ数年のEDM/ダブステップブームの中で、おそらく一番聴いた曲を紹介します。
2009年の曲なので、音圧もやさしい感じに仕上がっています(笑

「Calvin Harris – I’m Not Alone」

2013.8.14

今や飛ぶ鳥を落とす勢いのカルヴィン・ハリス、初期の傑作アルバム。